少し前にsoup.さん主催の
千葉工作所さんの個展に行ってきました。

千葉さんの製品はneieのお家でよく登場してきます。
それはneieの空間に滲み込むように
その場の生活に溶け込んでいくからだと思います。

千葉さんの製品は
1点ものではないため作品ではありません。
作り手が作家よりになると
生活を犠牲にしないといけない
奇抜なデザインとなりがちです。
同じものをいかに無機質に、
しかしながら作り手の「手の跡」が
残るところをどうやって見いだすか、
製品と作品の狭間のいいところを辿って探りながら、
丁寧に製作をされていると
千葉さんは仰っておられました。

我々設計士も作家になりえる存在です。
しかし、作家性は
大事にしたい事を忘却へと誘う力を秘めています。

お家という建築物は、
そこに住まう人が中心であるならば、
設計士としての私の「手の跡」は、
暮らしていく中での気づきとして
ほのかに香るぐらいがちょうどいいのかもしれない
と気づかされる出会いとなりました。

Kimura

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