自分で言うのもなんですが、
私は物持ちが良いほうだと思います。
学生時代からつけている腕時計や、
鞄、筆箱、財布、お気に入りの物は
手入れしながら永く大切に使用しています。
目まぐるしく新しいものが開発され、
供給されるこの時代で、手入れが必要だったり、
経年で変化していくものは
少なくなっているように感じます。
その昔、衣服が高価だった和装の時代には、
「染め替え」という文化があったことを
ご存じでしょうか。
古くなったり、色や模様に飽きてしまった場合、
現代なら買い替えることが一般的ですが、
古来、日本には大切にモノを繋ぐための
文化がありました。

その考え方や価値観を継承したい思いから、
公式のアフターケアとして染め替えを行っている
「Pheeta」というアパレルブランドがあります。
シンプルながら、
海外の伝統的な手刺繍をデザインに取り入れた
素敵なモノが多く、
私も手刺繍が施されたシャツを持っています。
購入当時は「染め替え」という文化を
知らなかったのですが、
店員さんの説明に心を動かされ、
永く大切に使えるものに惹かれる私は、
迷わずそのシャツを購入したことを思い出します。


