思い出がつまったもの
2017.6.5
新しい家を建てて、新しい生活を始めるのに避けて通れないのが「物を捨てる」ことです。
書店でたくさんの「断捨離」のハウツー本が並んでいますが、断捨離にとらわれすぎて全てを捨ててしまうことが必ずしも幸せとは限りません。
どれだけ思い悩んでも捨てられなかったもの・・・それは捨てられなかったのではなく、残したいと強く願ったものだと思うからです。
先日お引渡ししたお家には、お部屋に解体前の古いお家にあった床柱を移設しました。
「そんな立派なものじゃないけれど、これを見るとこのお家(解体した家)を一緒に作ったときの事を思い出すんです。」と仰っており、
新しいお家もこういうものには敵わないな・・・と思いました。
けれど一緒に家づくりをしていく私たちには、新しい家づくりの思い出を作ることが出来ます。
毎回のお打ち合わせはもちろんですが、それ以外にも出来れば何かを一緒に作ったり、家具を探しに行ったりしたいなと思って考えています。
数年後、「そういえばここ、すっごく悩んだよね」、「これ楽しかったよね」と
ふと家づくりのことを思い出してもらえたら嬉しいです。
そう思ってもらえるように、真摯に家づくりに向き合っています。
by kikuchi