職人さんへのラブレター

2017.6.12

先日、ある建築家さんとお話しする機会がありました。

「ディティールは職人さんへのラブレター」だとその建築家さんは話します。

図面だけを見ても分からないし、同じものは出来ないと思う。

それは職人さんの技量も踏まえ考えて職人さんへ宛てた挑戦状でもあるから。

 

同じディティールであっても作る職人さんや伝える監督さんが違えばまったく別のモノになると思います。

 

「こんな家で暮らしたい」と話してくれた住まい手の想いが少しでも職人さんに伝わるようにたくさんの想いを込めて図面を描き、打合せをします。

 

 

住宅はディティールの集合体なのだと思います。

その住宅にあった素材の使い方や寸法、どんな小さな事柄でもひとつずつていねいに選択するだけでずっとよい住まいになると思います。

 

 

住まい手、設計士、監督、職人その住宅にかかわる「みんなが楽しく、みんながよい」と思えるものが心地よい住まいをつくっているのだと思います。

 

「信じて選んでくれた住まい手にどれだけ返せるか」そんな気持ちを大切に今日もラブレターを描いています。

 

by okuma