手をかける
2017.7.18
「手をかけることで愛着が生まれる」
よく耳にする言葉ですが、その意味を実感するようになりました。
例えば、漆喰の壁。
柔らかに光を受け止め、時間によって表情を変えるその真っ白な壁は、
日々のことを忘れて、ぼーっと眺めていたいものです。
ですが、やはり生活の場にあるものなので、
いつまでも”新品”というわけにはいきません。
子どもたちの元気いっぱいな小さな手で、壁が汚れてしまうこともあります。
お気に入りのデニムが擦れて、色が移ってしまうこともあります。
ですが、季節を重ねて変化していく色味は、深い味わいにもなります。
その“モノ”に合った道具や方法で、大事にしていきたいと思っています。
エメラルドグリーンのジェルは、木の汚れを薄くするためのものです。
neieの玄関戸や木製サッシにも活躍します。
半年に1回、1年に1回、汚れを落として保護塗料を塗ってあげることで、
健康で艶やかな状態を保てます。
他にも、壁の軽い汚れであれば、消しゴムや目の細かいサンドペーパーを軽くかけると、
きれいになります。
無垢のヴィンテージ家具であれば、その雰囲気に合わせてオイルや石鹸でお手入れをします。
多忙な日々、メンテナンスの時間を確保することは大変なことかもしれません。
ですが、手入れして生まれる愛着や、家族で住まいを育てていく過程も、
暮らしに潤いを感じられる大事なポイントなのかもしれません。
by ogawa