

建築士たちが、日々の暮らしの中で感じたことや、
設計を通して考えたことを綴ります。
一人ひとりの家づくりへの想いや、
暮らしへの眼差しを感じていただけたら幸いです。
2024年の秋に自邸を建て、新しい暮らしが始まりました。 住み始めたばかりの頃は、まだどこか落ち着かず、「自分の家なのに少し距離がある」ような、そんな不思議な感覚を抱いていたことを思い出します。 それから一年。季節がひと巡りし、光の入り方や...
街の響きがそっと遠のく、淡い空気の流れる地。 人工物を造ることがもったいなく感じるほどの、山から山を望む風景。 そんな土地にはどのような建築が建つべきなのか。その答えを模索するべく、似た空気の漂う建築を訪ねました。 猪名川霊園の新礼拝堂・休...
誰かの暮らしに寄り添う家をつくりたいと思うとき、間取りでもなく、設備でもなく、まず“光の気配”を想像します。 朝の光が、まだ眠たそうな木のテーブルをそっと起こすように照らします。ブラインド越しの粒のような光は、外の景色を日記のように切り取っ...
先日お引渡しさせていただいた平屋の住まいのご紹介です。 ご計画地は焼き物で有名な瀬戸市。まわりには古くからある建物や工房が建ち並び、どこか懐かしい雰囲気のある街並み。200坪を超える広大な敷地は南に向かって傾斜しており、遠くまで見渡せる豊か...
玄関に立つとき、庭を歩くとき、足もとにひとつの石があるだけで空気が少し変わります。 一見無機質に見える石は、光や雨、季節のうつろいによって表情を変え、住まいの時間を静かに映し出します。木や土と同じように、長く寄り添うことで家の一部となり、暮...
先日、岐阜県関市にある後藤昭夫藝術館を訪れました。設計は杉下均さん。 芸術家・後藤昭夫氏の絵画や、ゆかりのあるアーティストの作品を催事期間中のみ展示する美術館です。 館長の後藤さんいわく、建物が完成してから企画展の度に建築家の杉下さんが訪れ...