揺らめき
2020.5.8
家で過ごす時間が多くなり、
お休みの日の居場所が少し変わりました。
「さて、少しゆっくりしようかな」と
腰をおろすところが
これまでは当たり前のように
ダイニングチェアでしたが
最近は自然と
バルコニーの窓辺に向かってしまいます。
気持ちの良い晴れた日は掃き出し窓を開けて
そこに腰掛け、
本を読むことがお気に入りの習慣に
なりました。
目が疲れてきたら空をぼーっと眺めて、
また本を読んで。
ぽかぽか陽気にさそわれてうとうと。。。
普段あまり感じることのできない心地良さに
安堵感の根源を探って意識を向けてみると
風でさやめく葉音や肌に触れる感覚、
陽の光が水たまりに反射した光など
いつまでも飽きない“揺らめき”があって
それらを五感の全てを使って感じることで
心に共振して心地良さに繋がっているように
思えました。
昨年訪れたとある庭園でも
その揺らめきの美しさにはっとしました。
日頃、自然に触れる機会が少なくなり
忘れがちになってしまいますが、
心地良いと感じる自然は
いつも静止しているものではないように思います。
もしかすると五感全てでこの自然の揺らめきを
感じる居場所があることが
日常で心豊かに過ごすために
とても大切なことなのかなと
最近の暮らしの中で改めて実感させられました。
by Takenaka