ずっと、いい家
家で過ごす時間が多い今日このごろ。
様々なことを「考える」時間が増えたように思います。
その中で、家づくりで大切にしていきたいことや
お客さまにお伝えしていきたいこと等も
改めて、ぼんやりと考えていました。
そんな時、何気なく見ていたインスタグラムライブで
伝統工芸品をつくり、販売している方々の対談を聞く
機会がありました。
「伝統工芸品って、少し堅苦しくてとっつきにくい」
そんな印象を持たれやすいけれど、
職人さんがひとつひとつ丁寧につくる
そのもの、商品自体はとてもいいもの。
今の時代に、いいものをどの様に伝えて
お客さまに手にとってもらうか。
ユーモアに溢れたその方々の発想やお話はとても
興味深く、
新しい発見がありとてもわくわくしました。
一番印象に残っているのは、
100年以上続く伝統あるもののため、
「おばあちゃんの時代から使っているものです」と
それを受け継いだ次の世代が修理の依頼にくる、
という話です。
見た目の経年変化こそありますが、
それがより味わい深く、
機能としてはまだまだ使えるのです。
いいものは何十年、何百年と受け継ぐことが出来る。
何世代にもわたって愛されて大切に使われて。
調子が悪くなったら修理をしてまた使って。
その話を聞きながら、気がついたら
メモをとっていました。
「ずっと、いい家」をつくりたいと、
ずっとおもってきましたが、
聞いていた話の中にそのヒントがあったように
思います。
建てる「今」も、引き継ぐ「未来」も
健やかな生活を守ることの出来るつよさと
世代が変わっても愛されるかっこよさを持った家。
「うち、いい家でしょ」と
何十年、何百年、、、は難しいかもしれませんが、
世代を超えて、自然に住み継ぎたくなる様な
家づくりをしていきたいと、
気持ちが熱くなるお話でした。
by Kumazaki