風景
2020.8.7
景色や風景という、
それぞれ眺めを表す言葉がありますが、
景色は自然に対しての眺めを、
風景は自然に対する人や街のありかたまでの眺めを
意味するようです。
私がなんだかいい眺めだなと感じるのは、
そこに人があってこその風景であることが
多い気がします。
それは、自分の知り得る時間や想像を重ねながら
その場を見ることが出来るからでしょうか。
実際に「犬と散歩」という時間を体感しているのは
散歩をしている本人なのですが、
その風景自体を本人が眺めることはなく
また別の誰かにとっての穏やかな海の風景と
なります。
当たり前ではあるのですが、
なんだか不思議なものです。
景色に人が在り、その人の動きや表情、
時には会話が
その場を眺める人にとっての
1つの風景となります。
家の中では、「窓辺に座って本を読む」
そんな家族の様子もまた
いい風景になり得るのかもしれません。
住まいの中で人がどう動き、
どんな時間を過ごすのか。
暮らしの様子を日々、少し遠くから眺める家族が
いることも想像しながら
いい風景のある住まいを考えていきたいものです。
Yanai