雪の日

2021.1.1

12月半富山市内に雪が降りました。
夜になって静かだなと思って外を見ると、
外一面真っ白になっていました。
 
私は小さい頃から雪の日の夜が好きでした。
夜なのに何だか明るくて、いつもより静かで
空気がピンと張りつめている…
とても不思議な感覚は、
今でもぼんやりと記憶に残っています。
 
雪の日は特に静かに感じられますが
それには科学的根拠があります。
雪が降っている天気では
空気の振動を雪が吸収してしまいます。
複雑な雪の結晶の隙間に
音の振動が閉じ込められ、
人の耳に届く前に雪に吸収されてしまうため
「静か」だと感じてしまうようです。

 
日常の音や会話が
雪の中に閉じ込められていると思うと、
とても神秘的に感じます。
 
日本には表情豊かな四季があり
季節の移ろいを日常的に感じられるよう、
私たちは外とのつながりを
大切に設計しています。
外と豊かに繋がることで私たちは、
柔らかな光や雨の匂い、
澄んだ空気や静けさを感じ取り、
季節が移り変わる様子を日々感じ取ることができます。
 
朝の渋滞や除雪で
ついつい嫌われがちな雪ですが、
冬だからこそ感じられる静かな世界を、
目と耳で楽しんでみてはいかがでしょうか。

 
Yamazaki