窓+α
2021.4.9
以前計画させて頂いたお家の話です。
1つの敷地にご両親さまの母屋があり
そこから少し離れた所に
お施主さまの住居を構えるという計画でした。
郊外ではよくある条件でご両親さまと
お施主さまとの関係性を踏まえて
配置や間取りに落とし込む必要があります。
それと同時に窓から計る母屋との関係性についても
考察していきます。
どのように外部と繋がり、
どのような景色を取り込み、
どのような窓際の場を与えていくか、、、
今回使った手立てとして「窓+α」
窓に腰掛を付随させました。
腰掛があることで窓際に場を作り
近くで緑を感じる事ができ、
腰掛があることで窓に奥行きを持たせ、
外部からも内部を見えにくくし、
結果的に視覚的にも身体的にも
囲われる安心感と佇む安心感を得ました。
また腰掛の外は縁側になっており、
その縁側を通じて母屋との距離を
計ることが出来ます。
今回の計画では窓際からうまれる
距離の計り方に注視して設計しましたが
「窓+α」は他にもたくさんの
可能性を秘めているなぁと思いました。
Nomura