のこぎり屋根
2022.3.25
先日とあるイベントに参加しました。
私の生まれ育った町の愛知県一宮市は
繊維産地として有名で
その繊維工場として
「のこぎり屋根」の建物が町の所々で見られます。
のこぎり屋根は均質な安定した光を得る為の
屋根形状をしており
繊維関連の工場で
よく採用されていました。
一宮市には今でも「のこぎり屋根」の建物が
2000棟あると言われています。
ただ時代の移り変わりにより
現在稼動している工場は少なくなり
廃工場の数が増えてきています。
そこで、産業遺産になっていく「のこぎり屋根」の
活用方法の討論をするイベントがありました。
建築学生や社会人が新たな活用方法を提案し、
実際に「のこぎり屋根」を所有する方や
「のこぎり屋根」の歴史を追っている方や既に
「のこぎり屋根」を他の用途に活用されている方や
地元の人達で様々な論議が行なわれていました。
自分が住んでいる街について真剣に考え
これからの未来について話合いがされる光景を
目の当たりにし感銘を受けました。
普段は住宅を設計することが多いですが住宅も
街の1つのピースとなります。
少しでもより良い街になるよう貢献できればと思い
日々設計に励んで行きたいと思います。
Nomura