間をつなぐ

2022.7.1

デザインという言葉を聞いて
何を連想しますか?
私は外見の美しさやカッコよさなど
見た目に関わることかと思っていました。
しかし、デザイナーの佐藤卓さんの
「デザインとは物事の間を繋ぐもの」
という言葉に触れて考え方が変わりました。
 
例えば、手紙を書くときに
自分の気持ちがより伝わるように
文字の大きさや改行の仕方などを考えることも
デザインであると佐藤さんは言います。
手紙を書いた人の気持ちと
手紙を受け取る人との間に入って
それらを繋げるためのデザインということでしょうか。
まさに私が今書いているこのコラムも
デザインの一つで、私の家づくりに対する想いと
このコラムを読んでくださっている方との間を
繋いでくれるデザインなのだと思います。
 
デザインが単に形のことを言うのではない
ということが分かったとき、
私たちが生業としている設計とは
何と何を繋ぐものなのか考えさせられました。
 
「家と家族」、「家族と家族」、「庭と家族」、
「街と家族」、「気候と家族」…

 

 

答えはたくさんあり、
そのご家族や家が建つ土地の条件などで
変わってくるものなのではないかと思います。
 
漠然と豊かな家を設計したいと思っていた私ですが、
少し設計士としてやるべきことが見えてきたような
気がします。

 
Horikawa