玄関に立つとき、庭を歩くとき、足もとにひとつの石があるだけで空気が少し変わります。 一見無機質に見える石は、光や雨、季節のうつろいによって表情を変え、住まいの時間を静かに映し出します。木や土と同じように、長く寄り添うことで家の一部となり、暮...
先日、名古屋市緑区にある相生山緑地にお散歩に行きました。私は家で過ごすことが多いため、久々に森の中を歩くと自然はいろいろな表情を見せてくれました。 最初に出会ったのは、生い茂る木々の向こう、丸太階段の先に陽光が差込む景色です。 陰...
私が生まれ育った家にはヤブツバキという冬に花を咲かせる木があります。 花を咲かせた後、秋にかけて実を大きくし、実が割れて種を落とします。 その種と殻がかわいらしく、部屋に飾っていました。 昨年の秋に、それが椿油の原料になることを知り、種を集...
「光」というキーワードに焦点を当てた話やコラムはたくさんあります。 けれど、光があれば必ずそこには「影」も生まれます。今回は、そんな影について私が日々感じていることや、 ふと考えることなどを少し綴ってみたいと思います。 影というと、皆さんあ...
朝7時。 一日のはじまりに、澄んだ光が東から差し込み、壁にうっすらと影を落とします。 光がゆっくりと動き、いつものダイニングが、ほんのわずかな時間だけ特別な場所に変わる。 何気ないこの瞬間に、心がふと解けるような情緒が宿ります。 私たちがつ...
普段の何気ない暮らしの中で、ふと目にした風景に、どこか懐かしさを感じることがあります。 それは景色そのものなのか、風が運ぶ匂いなのか、あるいは周囲から聞こえてくる音なのか。 何に心が反応しているのかははっきりしないものの、幼い頃に慣れ親しん...