

neieには、「営業」という職種の人がいません。家をつくる建築士が自ら、モデルハウスでお客さまをお迎えし、一からていねいに対話を重ねていきます。
好きなものや趣味、休日の過ごし方。何を心地よいと感じて、これから家族とどんな時間を過ごしていきたいのか?
お客様と直に接するからこそ汲み取れる”その人らしさ”や、ご家族の雰囲気、固有のストーリーを、私たちは大切にしたいと考えます。そして、分業や効率化・画一化によって失われつつあったものを、もう一度、家づくりの真ん中に置きたいと考えています。
neieの建築士が設計を手がけるのは1年間にわずか4,5棟。一人ひとりのお客様と向き合うプロセスと、積み重ねた思考の総量が、私たちの誇りです。

人が感じる“心地よさ”は、リビングの平米数や断熱性能だけで測れるものではないはずです。広々とした大空間よりも、実はすこし狭い所もあった方が落ち着く居場所になってくれたり、あえて床を低くすることで、外とのつながりを実感できることもあります。
私たちはいつも、体と心で感じ取れるような”心地よさ”を探しています。心がほどけるような光の入り方。風が穏やかに抜ける地点。一人で籠もれる奥まった空間————“心地よい居場所”とは、そこに居ることが、その人にとって自然なことで、自分の感覚が緩やかに家や外とつながっていくような、とても個別で特別な体験なのかもしれません。
neieは、そんな居場所を一つひとつ見つけ、かたちにしています。

建具や家具を考える時も、既製品のカタログの中から答えを探そうとするのではなく、
その空間のためだけの造作家具を設えることがあります。
どんなドアや棚が、その空間にふさわしいのか。
どんなテーブルが、そのご家族に心地よく馴染んでくれるのか。
建築士や職人が一緒に考え、かたちを見つけていきます。
そこには、既製品にはない「つくる」よろこびがあり、
一つひとつの過程を通して自然と暮らしへの眼差しや愛着が、
その造作物に溶け込んでいきます。
そして、施工中の家に造作家具を運び込んでからも、
ただ取り付け作業を行うのではなく、最後の一仕上げ。
職人の繊細な手仕事によって”収まり“を美しく整え、
手ざわりやドアの開閉の心地よさまで、大事につくり込んでいきます。

私たちがつくる家は「ていねい“に”暮らすこと」を求めるものではありません。
それは「ていねいにつくられた家“と”暮らす」という提案です。
台所道具や器ひとつで、料理がタスクから楽しみに変わるように。使う人のことをていねいに考えてつくられたものは、暮らしへの眼差しをゆたかにしてくれて、自分の中の“好き”や“心地よさ”が少しずつ輪郭を持っていく。
使い込むほどに家具への愛着を深めたり、季節によって腰掛ける場所を変えてみたり、庭に出て土に触れたり。そうした小さな感覚が積み重なり、その人だけの暮らしになっていく。
そんな風に、ていねいと暮らすことで自然と起こっていく変化を、私たちは大事にしたいと考えます。


ていねい”と”暮らす家は、時を経ても色褪せません。その建築は、家族のストーリーに寄り添いながら、いくつもの発見やよろこびの記憶を積み重ねていきます。
素材一つひとつの変化を楽しむこと。外とのつながりを感じ、季節とつながって生きること。地域に根を下ろし、その土地に息づく文化とともに歩んでいくこと。
自分のための“暮らしの場”を持つことは、そのようにして人の心と感性を育んでいきます。それはやがて、一つの家族の営みに留まらず、街並みや地域の成熟を穏やかに促していくかもしれません。一人ひとりの暮らしには、それほどに大きな可能性が宿っていると、私たちneieは信じています。

平屋
岐阜県飛騨市
多彩な時を楽しむ暮らし
平屋
愛知県安城市
翠蔭の住まい