札幌聖ミカエル教会
2015.5.11
札幌の住宅街の一角に独特なフォルムで建っている教会を訪れました。
この教会は、チェコ出身の建築家アントニン・レーモンドの設計です。
レンガ造の壁に木造の丸太組みの大屋根がのった構造です。
レーモンド氏の美的原則として、「自然は人工よりはるかに美しい」「簡素と軽快は複雑なものより美しい」「節約は浪費より美しい」というものがあり、これらの原則に基づきこの教会は設計されたそうです。
教会に使われている素材はすべて北海道産のものを使用しており、その質感とスケール感が心地よい空間でした。
教会でありながら、和を感じる日本的な空間にも感じました。
その理由として、和紙貼りのステンドガラスも要因のひとつだと思います。
教会のファサード(顔)でもある和紙貼りのステンドガラスは、レーモンド氏の妻であるノエミ夫人によるデザインだそうです。
ガラスに幾何学模様の和紙を貼り付けただけの簡単なつくりによる、控えめな装飾と和紙の質感、木製サッシが作り出す雰囲気はどこか懐かしい感じがしました。
札幌という寒い土地で、ぬくもりを感じた空間の紹介でした。
札幌を訪れた際は、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
by Kai