建築技術の進化

2017.2.13

建物を建てる技術は日々進化を遂げています。

 

世界中に最先端の建築物が計画される中で、その一端を担っている

日本の建築技術は、世界的に見ても最先端のレベルに発展していると感じます。

 

それは、縁があって、5年ほど前から毎年中国の上海という街を訪れて、建築技術の進化を目の当たりにしているからです。

中国の建築はここ数年で目覚しい発展を遂げており、その中でも上海は特に速いスピードで発展しています。街の中心部では多くの外国企業が資本提供して超高層ビルや大型ショッピングモールを数多く開発され、日本の企業も建築技術やデザインにかかわるさまざまな分野において発展の一端を担っています。

  

 

ただその一方で同じ上海でも中心街から少し離れたエリアには古い町並みや竹の足場を使った建築現場など、中心街の発展とはかけ離れた昔ながらの開発の進んでいないエリアもあります。ひとつの街でここまでの格差を目の当たりにできる非常に興味深い都市だと感じます。

  

 

最先端の建築技術が造り上げる街の景色と昔ながらの長く親しまれた街の景色を見くらべていると、新しい技術にはない昔ながらの建築技術が作り出す空間の懐かしさや親しみ感は大切にしたいと思わされます。長く使い続けられるものにはそれだけの魅力や理由があると感じます。

 

建築技術の進化は人々の暮らしに便利さや安全性をもたらす一方で、長く親しまれる街の景色や建物が持つ懐かしさや親しみ感はその技術とともに大切にしていきたいと思います。

 

by fujikawa