建仁寺

2015.1.26

先日京都の建仁寺へ行ってきました。本道に入って真っ先に目に飛び込んできたのは、

美術の教科書などで見た記憶のある風神、雷神の屏風です。
ライティングなどの演出がされた展示になっており、
原画の迫力に圧倒されつつ先に進みますと
美しい中庭に目が行きます。
白砂利と苔と石の対比。
限られた矩形に構成された美。
少ない構成要素で魅せる庭は、いつまでも脳裏に残ります。
日本庭園はどの庭も庭師の感性が込められ
考えつくされた日本の自然描写にいつもながら感動しています。
最後に見たこの天井画は、10年程度前に描かれたものらしいですが、
その迫力は3D映像をも凌駕する勢いでした。
庭も屏風も天井画もまさにハンドクラフト。
人の手による創作物です。
これだけの完成度まで表現できる人の手の能力はすごいものだと思いつつ、
ほとんどの作業をパソコンに委ねてしまっている現状は
将来的に人の手の退化を促進してしまう・・・
いや、すでに手の退化は始まっているという危機感を感じた瞬間でした。
by Omote