想像する力

2019.4.26

最近、遺跡や廃墟を見学する機会がありました。
元々あった生活や営みにより、用途や規模、
目的によって空間構成が変わってくるのではないかと
想像しています。
人が集う場所、信仰を目的とした場所など
使われ方によって、空間の作り方は変わってきます。
 

 
吹き抜けのある空間では人が集い、庭を見ながら
生活していたのだろうということが
床の舗装の仕方で
想像できる。
 

 
信仰を目的とした空間はその対象に集中が向くような
空間だったと想像できる。
正面の仏様の背後の装飾を見て、天井は高く、
仏様が信仰者を包んでくれているような空間だったの
ではないかと思う。
 
その場所の文化を背景に想像していくと
様々な可能性を考えることができます。
 
プランを描く上で、想像力は大切なスキルです。
お客さまがどのような生活をするのか
そのためにはどういった空間が良いのか
想像することが、お客さまの心を豊かにできる空間の
手がかりになるので、
対話を通して、お客さまの想いを
共有した上でプランを考えていければと思っています。
 
by Yokoyama