景色が見え隠れする暮らし
2021.7.30
先日、4人家族の住まいを
お引渡しさせていただきました。
ご計画地は周囲に高さのある建物はなく、
どの方角へも山々を望める、おおらかな土地です。
プランニング前にこの土地に伺ったときは、
陽当たりが良く、肌にあたる風が
とても気持ち良かったことを覚えています。
この魅力あふれる土地を住まいの各々の居場所で
感じられるよう、
小さな事柄を1つずつ
選択してきました。
リビングは北アルプスを望めるよう、
天井までの大きな開口を設けました。
きっと、晴れの日のソファはこのお家の特等席です。
ダイニングは対照的に天井の高さを抑え、
開口を絞ることによって落ち着きのある空間と
しました。
隣家に面する窓には障子を設えました。
障子はプライバシーを確保しつつ、
やわらかな光をもたらしてくれます。
実は、こちらのダイニングチェアは
お客さまご自身で製作されたものです。
アンティークのテーブルと柔らかい障子に
とても馴染んでいました。
こちらのテレビボードも
お客さまが製作されたものです。
ソファは天童木工のものです。
空間をシンプルにしつつ、素材色を厳選したため
一つ一つの家具がより引立ちます。
建築と家具、さまざまなモノが一体となり、
お客さまの暮らしの光景となる。
こだわりの家具を設えることによって、
単一な空間からご家族の居場所への移り変わりを
感じました。
Motosaku