時間と椅子
2024.1.19
私の自宅には、
ハンス J.ウェグナーの名作「CH24」が二脚あります。
購入から5年と2年が経ったお気に入りの家具です。
他の椅子にはない滑らかな曲線から構成される
アームと背もたれの座り心地は
唯一無二の椅子と感じます。
![](https://neie.jp/wp/wp-content/uploads/2024/01/1_sp.jpg)
私の朝は、珈琲を淹れることから始まります。
まだ、頭が目覚めていないので、
淹れたコーヒーを飲みながら、椅子に深く腰を掛け、
背筋を伸ばすようにもたれ掛かることで、
なんだか目が覚めてくる気がします。
滑らかな曲線の背もたれは、
体重をかけても背中に角が立たないので、
簡易的な
ストレッチポールのような使い方をしています。
![](https://neie.jp/wp/wp-content/uploads/2024/01/2_sp.jpg)
休みの日は、家事などを済ませた後、
簡単な昼食を取ります。
食べ終わった後は、スポーツのハイライトなどの
動画を視聴するのですが、
椅子には浅く
腰を掛けるようにして座ることが多いです。
アームに腕をかけることで、
上体が斜めになりラウンジチェアの様になるので、
長い時間、同じ体勢でも疲れることが無く、
ついつい時間を忘れてしまいます。
![](https://neie.jp/wp/wp-content/uploads/2024/01/3_sp.jpg)
夕食時は、その日の事を話しながら
食事をとるのですが、
アームと背もたれが曲線となっているので、
自然と相手の方へ身体が向き、
コミュニケーションを取ることが出来ます。
たわいもない話ですが、大切な時間となっています。
これらすべてが、
ウェグナーが意図して
デザインしたものなのかは分かりませんが、
単純な食事用の椅子ではなく、
様々なシチュエーションに
合わせることの出来る椅子として、
世界中から長く愛され続けているのだと思います。
日々の生活をそっと支えてくれるような椅子を
置いてみてはいかがでしょうか。
Nonaka