居心地
2017.3.6
人によって居心地がいい場所ってありますよね。
明るいところ、暗いところ。
広くて開放的なところ、狭くて落ち着いたところ。
私の場合は、まわりが囲まれているけど、ただ窮屈なだけではなく
ちょっとした抜け感がある、そんな少し狭いところが好きです。
愛知県犬山市にある有楽苑の如庵は、国宝に指定された茶室で
私が居心地よく感じる場所のひとつです。
残念ながら、内部は撮影禁止のため写真がないのですが、
3畳半ほどの茶室で、立っていると狭いと感じるのですが、
座って過ごしていくうちにその狭さはなくなり、居心地のよさに変わっていきます。
朝早くから見学をさせていただき、
竹を細かく並べその陰影を楽しむことができる有楽窓では、
和紙に朝日が反射して虹色に輝く虹窓となっていました。
壁には腰壁の高さまで暦の書かれた紙が貼られており、
何が書かれているのかを読むのも楽しかったりします。
茶室って堅苦しいというイメージを持っていましたが、
そんなことはなく、様々な工夫が施されており、
ここで過ごしたい、そんな気持ちにさせてくれる場所です。
如庵の見学は月に1回だけ行われているので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
どこか居心地のよさを感じる建築をみつけると、
それがヒントになり、お家づくりがもっと豊かになるのかなと思います。
ぜひ居心地のいい場所を探してみてはいかがでしょうか。
by nakano