カメラ
2015.11.2
先日、ずっと欲しくて探していたモノをついに手に入れました。
Leica M4-P
このカメラはライツ社が経営不振の時、
カナダ工場で製造されていたためM型ライカの中でも特に人気がないモデルなのです。
なぜそんな人気のないモデルを探していたのかというと、
ライカはシリアルで製造年を管理していてこのカメラは私と同い年なのです。
いわゆるバースイヤーライカというやつです。
私で何代目のオーナーになるのかも分かりませんがとてもきれいで程度がよく、
30年以上も前のカメラが何の問題もなく使うことができます。
どこの国のどんな人が使ってきたのかは分かりませんが大切に使われ、
しっかりとメンテナンスをされてきたのだと思います。
昔のカメラなのでシャッターボタンを押すだけでちゃんと写るわけではなく、
露出を測りシャッタースピードと絞りを決める等手間はかかりますが、
手間がかかる分だけ愛着がわきます。
住宅は家電のように数年のサイクルで買い替えられるものでなく、
不具合が出てきても本物の素材を使って職人の手によって作られていればメンテナンスができ、
使うことでキズがついても味となり、その家族の歴史となり、
また愛着がわくのではないでしょうか。
便利なものはたくさんありますが、
そういったものは作り手が見えず愛着が持てないように感じます。
少々の不便を楽しめ、手間をかけることができれば暮らしはもっと豊かになると思います。
趣味も面倒くさいほうがハマるのです。
不便を楽しんでみませんか。
by okuma