大谷資料館
2015.4.6
先月、栃木県の大谷資料館へ行ってきました。
建築材料として良く使われる大谷石の採掘場跡で、一般公開されています。
私も大谷石の柔らかい素材感が好きで良く提案しますが、高価なため床や壁の一部にしか使えません。
ここは、壁も床も天井も全て大谷石。
表面だけでなく、中も全て無垢の大谷石というとても贅沢で夢のような場所です。
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斜めの階段のアプローチが期待感を演出してくれます。
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工事用の照明は錆びついており、とても風情がありました。
灯りも最低限のみで、薄暗さがより大谷石の素材感を引き立たせていました。![](https://neie.jp/wp/wp-content/uploads/2015/04/0406-03-300x199.jpg)
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内部はとても広く、写真でこの独特なスケールをお伝えできないのが残念です。人の手によってこの洞窟が生まれたことが想像できません。
機械で造られたシャープな壁から手作業で造られたゴツゴツした壁など、大谷石の様々な表情を見ることができました。かつて働いていた人々の作業が頭の中に思い浮かんできます。
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トップライトによって幻想的に照らされたモニュメント。
錆びついた機械。
どれも詩的でそこにあるだけで様々な物語を語ってくれるような気がします。
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大谷石には所々にゼオライトが付着していました。ゼオライトは大谷石に含まれる成分で、空気の浄化作用や湿度調整など環境に優しい成分です。
リビング等の壁に使えば、ちょっとだけ空気を浄化してくれます。
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ちなみにこれは大谷石を使った中庭です。
大谷石が場の雰囲気を和ませてくれます。
少し、大谷石に対しての価値観が変わりました。
素材と向き合う時は、産地を見ることも大事なのだと改めて感じました。
by Nagayama