あなたの家はどんな家?
2017.7.3
あなたのお家(または祖父母のお家)は、どんな家だった?
「小さな屋根裏でかくれんぼをして…」
「大きな廊下に布団を敷き詰めて川の字で寝て…」
「天井からねずみの足音がした!」
小さな家、大きな家。
豪華な家、そうでない家。
どんな家だったとしても、
「わたしの家はね…」とみな笑顔で語り出します。
お家づくりのとき、
「昔住んでいた家のここが好きじゃなかったから、新しい家はこうしたい!」
と聞いたりもしますが、それ以上に、
いいところや好きなところ、楽しい思い出もあるのではないでしょうか?
わたしが祖父母の家について言うとすると、
祖父母の家はおそらく15、6坪の本当に小さな平屋のお家で、
古い上、決して豪華であるとは言えない家でしたが、
好きなところがたくさんありました。
南向きの居間に大きな引き違いの掃出窓がありました。
東に玄関があるにも関わらず、家族どころか来客までもが、
この窓を通じて庭から居間へ直接出入りしていました。
この窓のそばに祖父の座椅子があって、日当たりの良いその場所は祖父の特等席でした。
駐車場部分をつぶして拡張されていた南の庭には、
無造作に置かれているけれど祖父が1つずつ丁寧に手入れした盆栽や
祖母が愛情をこめて育てた花がありました。
今はもう無い家ですが、わたしはこの家が今も好きで、
ときどき思い出すことがあります。
好きなところが見つかる家、家族の思い出がたくさん生まれる家。
いくつになっても思い出してもらえる家を設計したいと思っています。
by kawai