光の建築
2017.11.20
最近本屋の建築コーナーを眺めていて、気になって購入したのが
「光の建築を読み解く」(日本建築学会 編)という本です。
私たちものづくりを仕事としている人は
みんな見えない何かをかたちに変えている点で共通しているかと思います。
お客様のご要望もそんな見えない何かのひとつかなと改めて思います。
見えないものをかたちに変えるという行為に私は興味があります。
データ化もそのひとつです。
この本は光をテーマに有名建築を解説する内容ですが、
工学的な視点からデータに基づいた解説がされています。
(明るさをサーモグラフィのように色で表現したり)
理系な私はしっくりくる内容です。
他にも住宅に関わるものだと「風」や「熱」「音」など
さまざまな見えない環境要素がありますが、
お客様からのご要望であったり、見学会を案内している中で
「明るさ」というキーワードがよく出ます。
2枚の写真がありますが、
どちらが明るいでしょうか。
どちらの明るさがお好きでしょうか。
太陽の光が差し込む明るさは光の明暗がはっきりして、
日なたは白飛びするくらい明るくなり、
逆に日影は影となり暗くなってしまいます。
一方で障子のように光を拡散して透過した明るさは、
光が柔らかくなり空間全体をぼやっと明るく照らしてくれます。
by kai