ミナペルホネン金沢

2017.10.8

今年の春にオープンしたミナペルホネン金沢に行ってきました。

お店は金沢21世紀美術館、兼六園からも遠くない石引という閑静な住宅街にあり、大正時代に建てられた築100年程度の日本家屋を店舗にしたそうです。

 

 

日本家屋なので玄関で靴を脱いで店内に入ると、畳があった床は革張りのタイルになっていて、畳よりも硬くフローリングよりも柔らかい、何とも言えない良い踏み心地です。

 

店内の照明や障子などは以前のものがそのまま利用されており、そのため室内は明るすぎず、障子や格子、ゆらぎのあるガラスから入る光が美しく、和の空間が持つ陰影が印象的でした。

また、縁側に座りお茶を頂きながらお庭を眺めている時間が、特別に感じられました。

 

 

お店の方とお話をしていると、この日本家屋は代々受け継がれたオーナーの方がていねいに手入れをされていたため状態が良く、お店にする際も内部のしつらえやお庭などほとんど手を加えなかったそうです。

 

築100年という長い時間がたっても、今こうして当時の姿や、お庭・自然とのつながりを大切にしてきた日本の暮らしを感じられること。

 

住まう人がていねいに手入れをし、住宅から店舗へと変わってもこうして多くの人が訪れ、永く住み継がれること。

 

なにか、目指すべき家づくりの方向が見えたような気がした時間でした。

 

 

 

by kanaoka