生きられた家
2018.4.30
学生時代に「生きられた家」という本を読みました。
この本は抽象的で難しい表現が多いので、
著者が伝えたかったことの全てを理解できてはいないかもしれませんが、
私はこの本を読んで、「生きられた家」とは
「人が住んだことによって変化が起こった家」のことではないかと考えました。
商品のように大量生産される家では、
建てられた家に対して住む人が生活をアジャストしていくことになります。
そうなってしまっては、住む人本来の日常が家によって失われる恐れがあります。
対照的に、「生きられた家」は
人が住むことによって、
家が住むひとの生活にアジャストしていく形になるので、
住む人がそれまでの生活の中で築き上げてきた日常を
失わない上に更新していけます。
みなさんは、どちらの家が良いでしょう。
私は後者に魅力を感じます。
この本には、具体的に「生きられた家」とは何なのか、
また、そのデザインの仕方については書かれていません。
人が住んだことによって、段々と様相や雰囲気を変えていくような
生き生きした家をどのようにデザインしていくのか。
いつか答えを見つけだしたいです。
By horikawa