冬を越した木々から得るもの
2018.5.21
アカマツ、ユズリハ、ベニシダ、スナゴケ…
半年前にオープンした高山のモデルハウスの庭には、
常緑の中木や下草、苔が植えられています。
お客様のお庭の木を選ぶとき、冬の寒さの厳しい高山で選ぶことのできる、
― というより地域の造園業者さんが勧めてくれる ―
木の種類は、一般地とは比べものにならないほど限られたものになります。
そんな中、モデルハウスの庭に植えられている木々たちは、
今までお客様のお庭で採用したことのなかった、初めて使う樹種ばかり。
これは実験なんです。
高山では無理だと言われた木々が越冬してくれるかどうか…
だけでなく、床や壁の素材、建具に使う金物、無垢材の動きや経年変化。
設計士が自分たちで行っている、モデルハウスの掃除やメンテナンスは、
時間の経過を経なければ得られない、素材に関するたくさんの情報を与えてくれます。
設計事務所の良さは、提案の幅が無限大であること。
ハウスメーカーの良さは、提案にバックデータがあること。
その両者のいいとこどりをするネイエの家づくりの為に、とても大切な情報です。
モデルハウスの木々は、氷点下つづきで記録的な寒さだった今年の冬を、
無事に乗り切ってくれました。
またひとつ提案できることの幅が広がったことも、
小さな新芽が芽吹いたことも、
ただただうれしい春の日々です。
by shimizu