日本的なもの

2018.8.17

先日藍染めの布を購入しました。

藍染めと聞くと日本の製品のように思えますが、これはギニア製。

絞りで模様を作っており、窓辺に置くと陽の光によって柔らかな表情を見せてくれます。

不思議と日本らしさを感じます。

和の空間を常に意識しながら設計していますが、海外の物を使っても日本らしさはでるものです。

6年程前に「大和町の家」というモデルハウスを建てました。

「大和」は日本の古称。

和の心を忘れずに大切にしていこう・・・というわけではなくただの地名なのですが、

飛騨の挟土組の職人さんに仕上げてもらった版築の壁や土間の掻き落としで仕上げた住まいにピッタリの名前でした。

床材はミャンマーチークを使いました。

初めてチークを使いましたが、不思議と懐かしさを感じました。

日本の床材でチークは使われてこなかったのですが、

文明開化の頃の日本、和と洋が混じりあったあの年代の雰囲気を感じました。

しっとりした質感が障子にとても良く似合いました。

フィンユールのソファはキタニ製。テーブルやチェストはデンマークのヴィンテージ品。

丁寧に作られた空間にとても良く似合っていました。

この住宅から、新しい和の表現方法を学びました。

和の雰囲気に仕上げる場合、全てを和の素材で仕上げなくても良い場合もありますので色々と試してみてください。

 

by nagayama