理想の設計

2018.9.7

最近、設計やプランニングをする際に心がけている事があります。

肩の力を抜いて、素直な案になるよう、狙いすぎずにさらりと「空間」をつくる。

中でも特に大切にしているのは、「プロポーション」と「間合い」。

プロポーションというのは、バランスと言うと分かりやすいでしょうか。

空間、外観、窓、壁、建具、造作家具など、

たち現れるもの全てのプロポーションは整っているか、

その家にあっているか、間合いがある空間はできているか?を考えて図面に落とし込んでいます。

それが結果的に居心地の良さに繋がってゆくと思っています。

設計を志したばかりの頃は、とにかく格好良く!という考えでした。

設計実務に関わりながら、自分自身が年齢を重ね、暮らしの経験値が上がるうちに、

大切にするべきものが見えてきて、シンプルに考えるようになりました。

格好良く!という意識が、「美意識」へと変化したように感じます。


ファッションで例えるならば、特別な日に着るデザイナーズの一点ものよりも、

普段使いできるシンプルなアイテムだけど、

シルエット、素材、仕立が素晴らしく、センスがあるな、といった感覚を大切に持っています。

それは、スタンダードの一歩先を行くような感覚なのかなと最近考えています。

誰かやっているようで誰もやってないようなもの。普通なようで特別なようなもの。

 

そんな想いを胸に、ネイエの設計士として活動させて頂いています。

 

 

by yamada