肌触り
2019.3.8
みなさんは家でスリッパを履いて過ごされることが多いですか?
私はスリッパが苦手で、最初は履いていても、
どこに置いてきたのか、いつの間にかスリッパが行方不明になってしまいます。
フローリングの部屋でもかまわず、素足でぺたぺたと歩くのがくせになってしまっているのですが、
実家の畳の上を素足で歩く、あの感じがすごく好きです。
家や建物も、服や毎日つかうタオルなんかと一緒で、
ずっと肌にふれるものだと思います。
畳は、いいにおいがして、寝転がると波のように織られたイグサが気持ちよかったり、
古い木の廊下は、だんだんと木目が浮かび上がって、足の裏に心地よい刺激を与えてくれたり、
お寺の縁側は、雨や風、たくさんの人が腰をかけ、角が丸くなって、すごくやさしい手触りになっていたり、
そんな建築の肌触りを感じたことはありませんか?
だから建築の中でも毎日過ごす家は、いろいろな素材を使い、形を考えますが、
できるだけやさしい、気持ちいい、肌触りなものにしたいと思っています。
まだ小さなあの子にも、
この気持ちよさ伝わるといいな。
by Shirahata