饒舌ではないけれど、明瞭に語るケンチク

2019.11.29

休日に少し車を走らせ、
近くのカフェに出掛けました。
ここに来るのは今回で3度目。前回までは妻と
来ていたので
一人で来るのははじめてです。
 

 
海岸沿いのこのカフェは堀尾佳弘さんが
今から20年近く前に設計された
建築で、海の景色を楽しむというコンセプトが
明確にわかる造りになっています。
 

 
海に近づくにつれ庇を張り出し、
集中線のような効果で
訪れた人の目を水平線へと誘導します。
 

 
2棟に分けられた建物の間を歩けば
他の何者にも邪魔をさせずに海岸風景へと
向かうことができます。
 

 
何の解説も要らない建築。
 
建築も絵画も彫刻も
多くの立体物は話せません。
 
常時、解説員を配置するわけにもいきません。
 
情報の多くは視覚によりますが
残念ながら作り手が考えているほど、
そんなに多くは見る人に伝わりません。
 
だからこそ
何を伝えたいか、何を伝えるべきなのか
 
その根元にあるものを意識して設計できれば
見る人の感情に訴えるものになるんじゃないかと
思います。
 
「なんかいいよね。」
 
そんなことばをいっていただけるのであれば
それは最高の褒め言葉だと思うのです。
 

 
by Suzuki