NATURE FIX

2020.9.4

最近、おもしろい本を読みました。
 

 
この本では著者が世界中の自然に関する学説や
研究者を取材し
“自然が人に与える影響”を
検証し考察されています。
 
著者自身もともと住んでいた田舎から
自然の少ない都市に移り住み
なぜか心身の不調が治まらないという
きっかけから
その原因を探るために
始めたプロジェクト。
 
これまで体感としては実感していたけれど
根拠のない“自然の心地よさ”が人に
どのような影響を与えてくれているのか
様々な切り口から数値化した調査結果が
明らかにされていてとても興味深い
内容でした。
 
とはいえ、このような研究は
まだまだ始まったばかりだそう。
本書でも疑問点を残したままの調査が
いくつかありました。
 
それでもこれだけ根拠があるのなら
まだ明らかであらずとも
本当はもっと価値を見直さなければいけない
恩恵がたくさんあるのではないかと
信じてみたくなります。
 
数字的根拠ばかりに頼るのではなく
時には感覚を研ぎ澄ませ身体や心が
喜んでいるかどうかで判断することの
大切さにも気づけた一冊です。
 

 
緑を眺めながらとる食事
風のささやきが聞こえるリビングでのお昼寝
木漏れ日が映るデスクで勉強
 
住まいを考える上でも
自然に触れ合う場をほんの少しでも設えること
の価値を
改めて考えさせられました。
 
Takenaka