あきらめない

2020.9.18

数年前にとある大学の一般向け公開講座を
受講しました。
講師は、主に住宅設計を行っている
名高い建築家の方々。
講義中に住宅設計について話し合う
座談会がありました。
 
一般向けの講座ということで集まった
生徒さんは皆
住宅設計を生業としている
実務経験者ばかりです。
 
和やかに進んでいく座談会は
「どうしたら良い建築が作れるのか?」
という話題へ。
 
建築家の方々から返ってきた言葉は
「結局、どれだけ諦めずに
粘ったかじゃない?」でした。
 

 
小さな部分の検討と答えの積み重ねが
建築物であり
その一つ一つには
時間をかけて考えた物語があります。
 
住宅はもしかしたら一生住んでいくもの
ですから
その物語を大切に、丁寧に
考えていかなければいけません。
 
今までこうだったから
時間がかかるから
コストがかかるから
 
諦める理由は色々ありますが
こんな理由で簡単に諦めてしまって
納得のいくお家ができるでしょうか。
 
時には時間をかけてもアイデアが浮かばず
苦しいときもありますが
共に諦めないお客様の、何気ない一言が
突破口になることもあります。
 
そうやって作り上げたお家は
お客様にとってはもちろん
私達設計士にとっても思い入れ深いものに
なります。
 

 
諦めないことが良いお家づくりに
繋がると信じて。
 

 
Kikuchi