想い
2020.12.25
私は趣味の一つとして
お猪口より一回り大きい
「ぐい呑」という器を集めています。
旅先で出会った物や
焼物市へ行き購入した物もあります。
その中からお気に入りの物をご紹介します。
瀬戸市の伝統技法の
練り込み技法で作陶された物で
陶芸家の水野智路さんの作品です。
約三年前にインスタグラムで
制作工程を拝見し
丁寧に作陶されていく器を見て
「実物を見てみたい!」と思いすぐに
個展に足を運びました。
そして、水野さんと直接お話をしながら
悩んで悩んでこの器を選びました。
ぽてっとしたフォルムに飲み口にかけて
少しだけくびれた綺麗な曲線と
色々な形と表情の違う花柄が
お気に入りのポイントです。
作品の美しさもさることながら
当時お話した水野さんはとても穏やかな方で
手に取り悩んだ作品はどれも温かく
優しい手触りでした。
きっと作品に対する優しい想いが
表れているのだと思います。
私はお家の間取りを考えるときに
ここで食事をしたら居心地がいいなぁとか
お休みにゆっくりするには
どこが落ち着くかなぁと
敷地全体を俯瞰しながら
肩の力を抜いて想像をします。
ぐい呑から水野さんの温かい
お人柄が感じ取れたように
居心地のいい場所や落ち着きのある場所への
想いが感じて頂けるように精進いたします。
Nonaka