リビングの在り方
2021.6.4
「やめてみた。」という、わたなべぽんさんの
本がベストセラーになりました。
炊飯器が壊れて土鍋に変えたら
生活が豊かになったという経験をもとに
いろいろな物事をやめてみる
試行錯誤について書かれている本です。
当たり前になっているものを
一度見直してみることの大切さは、
住宅設計にも通じるところがあります。
私はよく打ち合わせの中で
「リビングにテレビは必要ですか」という
質問をします。
大体の方は必須だとお答えになるのですが、
それでもあえてお尋ねするのは、
いつも座るソファーがテレビを向いているのか、
外の景色を向いているのか、
家族を向いているのかで
リビングの在り方には大きな違いが出てくると
思うからです。
テレビが主役でなくてもよいだけで、
リビングの在り方は大きく変わっていきます。
こうした話し合いをしていくと
意外と別の方策が見つかることもあります。
当たり前の事柄に疑問をなげかけてみること。
家づくりを考えていく中で
最も大切にしていることの一つです。
Suzuki