ええ木

2022.9.16

いつもお世話になっている家具屋さんに同行し
木材の仕入先と製材加工場を見学させてもらいました。
 
そこには製材前の様々な樹種の原木が積まれていて
そのスケールに圧倒されます。
 

 
原木の状態から厚みを指示し材料取りを考えスライスし
そのスライスされた木を加工し家具へと
変容していきます。
 

 
スライスの最初の1手は木を回転しながら木のうねりや
節を見極め
素材の魅力を最大限に引き出せるよう
繊細な調整をしながら決めていきます。
その光景を見て、木に対して並々ならぬ敬意を
払っている事を感じとれました。
 
厚い樹皮に覆われたその内側は
スライスしてみないとわからないのですが
1つスライスした後に工場内で「ええ木や」と言う言葉が
何回も飛び交っているのが印象的でした。
 

 
確かにスライスされた木肌は美しく
見惚れてしまうほどで、私から見てもええ木なんだと
感じるほどでした。
 
ここで今製材された木は
テーブルやカップボード等に変容して
どこかのお宅に行ってしまいますが
ここにもこんなドラマがあるのだなと
違う側面から見れる良い機会を頂けました。
 

Nomura