国道156号
愛知県や岐阜県南部にお住まいの車やバイク好きの方は
岐阜方面にドライブやツーリングに行くことが
多いのではないでしょうか(私もその一人です)
今回は長良川を遡上する、
ルート156から立ち寄れるスポット
「古今伝授の里フィールドミュージアム」を
ご紹介します。
郡上八幡の少し北、郡上大和にある
古今伝授の里フィールドミュージアムは
光と空間を贅沢に使ってデザインされた、
和歌をテーマとした野外博物館です。
和歌に詠み込んだ日本人としての心、
自然観を感じるミュージアムをコンセプトに
設計が考えられています。
地形と一体になった個々の建物も魅力的ですが
とりわけ、自然光の取り入れ方が本当に心地いいと
感じました。
博物館というと、
日差しによる展示物の傷みを防ぐために
人工照明を用いる事が多いですが
このミュージアムは
一部の間接照明や受付やトイレを除いて、
殆どのダウンライトが消灯されていて
樹々で緩和された陽光が大きなガラス窓から差し込み、
展示室全体を柔らかく照らしています。
また、ミュージアムの敷地の奥にある研修館「篠脇山荘」は
貸し切り利用が入っていなければ
無料で一般公開されています。
こちらの建物も人工照明は全て消灯され、
自然光の気持ちよさと、周りの自然環境と建物の共鳴を
贅沢に感じられる空間でした。
和歌といったら四季ですから、
春夏秋冬どの季節に行ってもきっと美しいのでしょう。
ミュージアム内にはフランス料理のレストランや
茶屋(現在休業中)もあります。
和歌に馴染みが無くても
五感で和歌の心を感じられ、
癒しと休息を与えてくれるおススメの場所です。
こちらを設計されたのは、
緑地や風土と共存する建築を手掛ける
建築家の瀧光夫氏(1936-2016)です。
近場だと代表作とも言える
愛知県緑化センター(愛知県豊田市)がありますので
次のドライブは豊田~長野県飯田市(国道153号)の
旅をしようと企んでいます。
(帰りに寄った郡上八幡)
Kikuchi