水彩画

2025.6.6

先日、水彩画教室に参加してきました。
中学校の美術の授業以来なので、
何十年ぶりの挑戦です。
 
一日、5時間ほどで一枚の絵を描き上げる教室に、
20名ほどの方が参加されていました。
初心者の方はほとんどおらず、

皆さんが使い慣れた道具を準備し、
もう書き始めている方もいる静かな雰囲気の中、
ひとり、ビリビリと買ってきたばかりの
道具の梱包をはがし、
場違いな音を立てながらのスタートでした。
 

 
今回の参加で自分に課したテーマは
「素直」であること。
初心者だからこそ、すべて素直に受け止め、
実行すること。
 
先生やベテランの方々に丁寧に教えて頂いたおかげで、
何とか完成することができました。
そして、一流の先生のアドバイスには、
建築設計の本質にも通じるものがありました。
 

 
「ここにあるもの(偶然に生まれた水の流れやにじみ)
を活かしていきましょう」
「もうそこは(勢いやきれいな色見を損なうので)
触らない方がいいですよ」
この言葉を設計に置き換えれば、
「ここにあるもの」は、
自然の土地条件を活かすという考えにつながりますし
「触らない方がいいですよ」は、
プランをこねくり回しすぎると
最初に思い描いた純度や鮮度、勢いを失い、
新鮮味のないものになってしまうことと共通しています。
 

 
建築を学ぶ手段はさまざまですが、
建築そのものから学ぶだけでなく、
他分野の一流の考え方や思想に触れることで、
視野を広げ、俯瞰的に建築をとらえていくことができる。
今回の水彩画教室を通じて、
改めてその大切さを実感しました。
 
Hatakeyama