設計士の暮らし

2018.2.19

お客様からよく、どんな家に住んでいるのですか?と聞かれます。この場を借りて簡単に紹介します。

賃貸マンションの現状復旧義務に引っ掛からない範囲で程よく工夫して住んでいます。

 

床はアイボリー色のタイルカーペットを部屋と廊下全面に敷き詰めています。床を変えるだけで、部屋の印象はガラっと変わりホテルのような安らぎが生まれました。ペンダントはイサムノグチのAKARI、シンプルな部屋に相性がいいなあと思います。ダイニングテーブルは、自作です。全てホームセンターで買える材料で設計・製作しました。この部屋の大きさと、私達家族の暮らしに合うテーブルを考えた結果、1150mm角の大きな正方形テーブルにたどり着きました。

妻とはいつも写真の椅子配置でご飯を食べています。お互いが真正面ではなく、斜めの関係になるので、食事の時のコミュニケーションは自然と弾みます。妻は当初大きすぎると反対してきましたが、作った瞬間に、「良いじゃん!」と。大きなテーブルが想像できなかった様で、実際に部屋に納まったら考えが変わったそうです。材料は無垢で、定期的にオイル塗装のメンテナンスもしています。

和室から冷蔵庫が見えてしまう間取りだったので、のれんを作り、隠しつつも動線に配慮しました。椅子以外の家具も、全部自作しました。ロスのない材料取り、接合の仕方、プロポーションなどを気にして設計しました。椅子は一生モノなので、躊躇無く、良いものを買いました。徐々に増やしていきたいです。住宅設計の仕事は日常がそのまま仕事へと繋がっている魅力的で奥深い仕事です。自らが良い生活者になる事で、設計も上手くなれると感じています。

By yamada