武田家住宅
2015.6.2
先日、海を見に富山県氷見の方へポタリングに行ってきました。
その道中で偶然みつけた高岡市にある重要文化財武田家住宅にも寄ってきました。
武田家住宅は、甲斐の武田信玄の弟逍遙軒信綱の子孫と伝えられており、代々太田村の豪農で、
約200年前に建設された肝煎住宅そのままの姿を現在に伝えています。
武田家住宅は、間口、奥行きともに21mの大規模なもので、
「広間」及び「茶の間」の天井に見られる「枠の内」と称される豪壮な梁組や、
小壁の三段化粧貫、竹簀子天井等に当時の農家建築様式の典型をみることができます。
屋根の形式に特徴があり、正面から見ると茅葺の寄棟造りですが、背面は柿葺切妻造りの越屋根としており、
その下部に茅葺屋根をまわし、さらに北側を除く3面に桟瓦葺の下屋を設けています。
この茅葺屋根ですが定期的に交換しており去年交換したそうです。
茅葺を葺き直す職人が高山から来ていたということで、偶然寄った武田家住宅に縁を感じました。
by Okabe