水平線のある景色

2016.8.15

地元に帰り、母校に戻る機会がありました。

 

建築学科ということで、同級生たちと夜な夜な図面や模型を作っていた日々が思い出されます。

 

私たちが過ごした校舎の立地は特徴的で、学生たちが作業をする製図室の南側には雄大な海が広がります。

 

必死に作品を作り、気づけば朝になったとき、

大自然からはご褒美がもらえました。

 

夜明け頃、ブラインドの隙間から光が差し込んでくると、各々真剣に作業をしていた友人たちもみんな窓辺に集まり、水平線から昇る朝日を眺めていました。

 

柔らかくも清々しい朝の空気感と、力強い朝日に癒され、「よし、もうひと頑張りだ」と背中を押されていた気がします。

 

都市ではなく、退屈だと思うときもありましたが、今になって、窓の外を見ればいつでも空と海が身近にあったその環境こそが宝物だったのかな、と感じます。

 

 

by ogawa