素材の肌理
2016.10.17
よく肌の肌理(きめ)と言いますが、建築の場においても
素材の「肌理」は空間の質感を左右する重要な要素となります。
同色同種の素材でも肌理によって空間に与える効果は異なります。
壁の肌理が異なる以下の空間を比べると質感に違いが生まれます。
夏に開催されたHOUSE VISION 2016での企画展示では、
今まで木目を複写することしかできなかった木シートを
新たな印刷技術によって質感や肌触りまでも複写する技術が紹介されました。
シートとは思えない無垢のサラリとした触り心地の良さと
柔らかい陰影をつくり出しています。
素材が持つ凹凸や肌理が空間の質を左右することを
再認識できました。
これからも素材の特徴を読み解き、
肌理までもデザイン要素として考えていきたいと思います。
by shinada