ひとみをとじてみえるもの
2018.1.8
今年も家族3人で実家の近くにある神社へ初詣に行きました。
4歳の娘も一緒に行ったのですが、こどものもつ感受性の豊かさにはいつも驚かされます。
わたし自身古建築が好きなので、よく京都や奈良へ建築仲間と一緒に訪れます。
左:高山寺石水院/京都 右:大徳寺高桐院/京都
そんなときは、できるだけ感性を研ぎ澄ませようとしているのですが・・・
娘の感性にはとてもかなわないなと。
手水舎の水の音とその感触・・・
歩調に合わせて奏でる玉砂利の音色・・・
五感を使い体全体でその空間を感じとっている娘をうらやましくすら思いますし、
その無邪気さからいつも学ぶことがたくさんあると感じています。
このような出来事があったからかも知れませんが、
以前日本の古建築を学びにスウェーデンから来た友人に言われた一言を思い出しました。
「日本の古建築でいちばん印象に残っているのは、それらが奏でる音色」 だと。
ずーっと前から思っていることなのですが、
目が見えなくなってしまった友人の家をいつか設計したいと。
その方が美しい、そして心地よいと感じる建築はどのようなものなのか・・・
そんな機会に恵まれたときに、
よい設計ができるような豊かな自分でありたいと、
あらためてそう思いました。
by hatakeyama