内と外をつなぐ
2018.1.22
ふとスマートフォン内の写真フォルダを眺めていたら、
私の中で習慣のようになっている行為があるのに気がつきました。
それは実家の自室の窓からの景色を写真におさめることでした。
毎日撮っているわけでもなく、数にしてしまえば数枚程度の記録でしたが、
印象に残る景色が多いこの窓からの眺めはとても心地が良く、大好きです。
思えば、学生時代に実家を離れて暮らしていた時、
ノートパソコンのデスクトップ画面でもこの窓からの景色を設定していました。
学生時代を過ごした部屋からは塀しか見られなかったのですが、
パソコンを開けばこの景色が待っていて私の心を豊かにしてくれました。
この窓は北側に位置する窓で、窓際にベッドがあります。
北側にありながらも夏には朝日が入り、その光の中で朝をむかえます。
また日中は安定した明るさのなか、心地よい風の吹くこの窓辺でよく本を読んでいました。
窓は家の内と外をつなぐとても魅力的なもので、窓辺は豊かな変化のある魅力的な空間を生みます。
場所が違えば見える景色、光の入り方、風の抜け方もさまざまで、ひとつとして同じものはありません。
どの位置に、どの大きさの、どの形の窓を計画すればその場所の魅力を引き出せるか。
住宅設計において、窓の有り方は空間の質に大きく関わります。
小さな窓も大きな窓もひとつひとつ丁寧に設計していきたいです。
by kimata