ちいさな豊かさ
2019.12.20
最近、モデルハウスにちょこちょこっと
植物を飾っています。
たくさんの木々のある庭からも
緑や季節を充分に楽しんでいますが、
身近なところにも新鮮な存在があるといいなとおもい、
心を弾ませながらいけています。
夏はアブラドウダンという木の枝を置いていました。
暑い夏にはぴったりの軽やかな枝ぶりと鮮やかな緑色が
長期に渡ってさわやかな空間を楽しませてくれました。
今はモクレンという木の枝を飾っています。
アブラドウダンとはまた違って、
寒い季節に力づよい骨太な枝に
かわいらしい小さな花のつぼみがついています。
聞いたところ、そのつぼみはある日突然咲いて、
その後すぐに花が落ちてしまうそう。
そして、花はピンク色か白色かのどちらかが咲くそう
ですが、
どちらが咲くかは咲いてからのお楽しみ、
とのことでした。
花がすぐに落ちてしまうのはさみしいですが、
何だかおもしろくて愛おしい個性だなとおもいながら
モクレンを飾ろう、と決めました。
花が咲いたところに遭遇できるかなとどきどき
しながらも
花が咲くのを楽しみにしています。
植物を飾るようになって、
季節が変わっていくのにあわせて
生活のしつらえをかえることのわくわく感。
季節ごとにあらたな植物とであう楽しみ。
暮らしの中にちょこっとだけでも
新鮮な存在を置く心地よさ。
ささやかなことばかりですが、
ちいさな「豊かさ」を感じるようになりました。
ちいさな「豊かさ」を感じられるような暮らしを
一緒に、ていねいに想像させていただきながら
すてきな家をつくっていきたいとおもっています。
by Kumazaki