私のスタンダード

2019.12.27

私は外へ出かけるとき、
必ず腕時計を身に着けています。
 
この習慣が身についたのは、大学進学のお祝いで
父からもらった腕時計がきっかけです。
「大学生と言えば腕時計」
と家族が口を揃えて言っていたのが、
当時高校卒業ほやほやの私には
ピンと来ていませんでした。
入学後、大学構内の講義室や製図室に
掛時計が無い事実を目の当たりにして
「なるほど確かに腕時計が正解」
と自分の身内ながら家族のプレゼントセンスに
脱帽したのを覚えています。
 
思えばスマートフォンが日本にやってきたのは
私が大学在学中の時でした。
もしも進学前にスマートファンと出会っていたら…
私は今みたいに腕時計を愛用することは
なかったのかもしれません。
今やスケジュールも時間もスマホで管理できる時代と
なりましたが
それでも私は腕時計で時間を確認する
ようにしています。
腕をチラリとみるだけの所作が
とてもスマートな感じがして気に入っているのです。
 

 
そのチラリ所作を極めたい深層心理なのか、
時計はアナログであることにも拘りがあります。
たとえ今が
「9時21分55秒」
だとしても、チラリと長針と短針の位置を確認して
「9時20分くらい」
と言えてしまうおおらかさが好きなのです。
 
大学時代の思い出の時計は
残念ながら壊れてしまったのですが
今、愛用しているこの時計は今年で10年目を迎えます。
この9年でベルトは2回ほど交換しましたが
時を刻むこの針は、一度も休むことなく
動き続けてくれています。
これからも私の良きパートナーとして
日々を共に過ごしていきたいと思います。
 
by Kimata