里山住宅博 in TSUKUBA

2020.1.3

先日、里山住宅博つくばへ堀部先生設計の
ヴァンガードハウスを見学に行きました。
ヴァンガードハウスは、多くの人の手に届く価格帯で
住みこなすことができる、
ベーシックハウスの要素を
多分に含んだ住宅として設計されています。
 
まだ住まい手が決まっていないこの住宅は、
夫婦二人でも生活が1階のみで完結できるよう
食堂・台所・広間・寝室・水廻りを1階に設け、
2階に個室・納戸が設けられています。
温熱環境的にも性能的な配慮がされています。
2階建て部分の寝室や水廻りには、
外壁に付加断熱を施し、
開口部をアルミ樹脂複合サッシとすることで、
外皮性能を高めています。
また、1階部分はダイレクトゲインが期待できる
ことから外皮性能を抑え、外部と緩やかにつなげて
います。
 
見学で訪れた建築は必ず手書きでトレースをします。
手書きのトレースを行うことで、その線を
なぞるように細部まで思い出すことができます。
写真も数多く撮るのですが、撮ることに気をとられ
細部まで記憶に残っていないことがあります。
写真を見返してプランを練ることはなく、
手を動かしながら一日の生活や、
季節・時間の流れなどを想像しながらプランを練る
ので、手を動かし想像しながらトレースすることが
設計の力になるのだと思います。
 
実際に見学しているときも学ぶことがたくさん
ありますが、
見学あとのトレースは、
実際とは違う建築の思考をなぞっているようで、
その時間もおおきな楽しみのひとつです。
 

 
by Hatakeyama