情緒的な光
2020.10.2
夏の照りつけるような日差しも和らぎ、秋の
柔らかな光が心地よい季節になってきました。
季節によって光の量や質、強さが変化して
いることを肌で感じます。
最近完成した住宅では、そんな秋の光のような
柔らかな光を感じられるように計画しました。
和紙を使った障子戸やトップライトからは、
直接的な光ではなく空間へ拡散される反射光を
室内に取り入れました。
また、彩度を抑えた床や壁が光を受け止める
役割を果たし、
暗がりをつくることで
柔らかな光を際立たせるようにしています。
このような柔らかな自然の光は、
些細な時間の移ろいを感じられると同時に、
情緒的な光として心を穏やかにさせてくれる
ような気がします。
光の質を考えることも居心地の良い暮らしに
つながるヒントなのかもしれません。
Kanaoka